飲食物とむし歯の関係
むし歯の原因は歯垢とよばれる細菌の塊です。では、歯垢はどこから生まれるのでしょうか。それは、歯に付いた汚れの磨き残しがお口の中にいるミュータンス菌と混じり合うことで作られます。
歯垢は糖分を栄養源として増えていき、酸を作るようになります。そして、この酸によって歯の表面が溶かされると、虫歯になってしまうのです。
よって、糖が入っている食べ物は全て虫歯と関係あると言えます。
スポーツドリンクならむし歯にならないと誤解されている方は多いのですが、実際は糖分が含まれているため、ジュースと同じようにむし歯の原因になります。
食育について
歯に関する食育とは「健康的な歯を守るために食に関するあらゆる知識を育むこと」です。具体的には、ダラダラ食べをしない。おやつや清涼飲料水はほどほどにするといったことが挙げられます。
中でも特に気を付けていただきたいのが、炭酸の入ったジュースです。炭酸は酸性ですから、歯を溶かす要因になります。砂糖が入っていないただの炭酸水のようなものでも、歯にとってはリスクがあります。
当院には食育インストラクターがおりますので、食事や飲み物についても、何でもご相談ください。
むし歯になりやすい時期
乳歯と永久歯が混在する時期は、非常にむし歯になりやすいと言えます。なぜなら、生えたての永久歯はむし歯菌に弱く、グラグラしている乳歯や生えきっていない永久歯が混じっていると、歯並びがデコボコして歯ブラシの毛先が届きにくいからです。そのためこの時期は、必ず検診を受けるようにしてください。
歯をきれいにお掃除する、フッ素を塗布するなど、生涯連れ添うきれいな永久歯を健康に保つためのお手伝いをさせていただきます。
こどものむし歯治療
当院では、お子さまの発育段階に合わせたむし歯治療を行っています。しかし、一番大事なのは、そもそも虫歯にならないようにするための予防処置です。一度むし歯になってしまうと、むし歯菌がお口の中に残ってしまい、治療後も虫歯再発の可能性が高くなってしまうからです。
なお、むし歯になってしまって治療をする際は、できるだけ神経を残すようにします。それは、歯の神経を抜いてしまうと、お子さまの成長に支障が出ることがあるからです。お子さまの発育を見据え、より良い治療プランをご提示するようにしています。
